部屋の中は真っ暗かと思ったら、真ん中だけ、光が差し込んでいた。


僕を導くかのように。







僕は、光に誘われるようにゆっくりと足を進めた。


光は、外から差し込んでいるらしい。




そして、部屋の突き当たりにある………


きっと、外に出られる扉が近づいた。




あぁ………出口だ……








出口に気をとられて、僕は背後の気配に気がつかなかった。


『……クスクス…』

『はははは……』




笑い声が聞こえる。


後ろを振り向こうとした瞬間、部屋の隅に倒れていた女の人を見つけた。