「見とれてる場合じゃないわよ!!次はメイク!!笑ったりしないでね!!」


ささっと、厚子さんは
真剣モードに入った。


私は目を閉じて
終わるのを待っていた。


「はいっ、終了。目開けていいわよ」


・・・誰これ・・。

鏡に映ったのは
完全に私とは違う
別人の顔だった。


つけまを使ってたり
化粧が濃いわけではない
ナチュラルメイクの筈なのに
本当に見違える様に変わっていた。


ピンクにまとめられた髪型にあった
かわいらしいメイクだった。