「・・お取り込み中すみません。用件だけ言っていいですか?」
この空気の中
冷静にそう言ったのは
竜さんだった。
「あんら竜~っKYね~っ!!まあ、いいわっ♪言いなさい。」
「ありがとうございます。で、この女の子に魔法をかけてあげて下さい。」
・・・・わ、私!?
竜さんは厚子さんの前に
私を押し出した。
私を見た厚子さんは
難しい顔をしたかと思えば
・・・キラキラと顔を輝かせる。
・・・ていうか、魔法って・・。
「・・・まあ、ちょっと大変そうだけど。任せなさい。」
厚子さんは再びレックスに
抱きつきなが言った。
「・・・・お願いします。」
私は何がなんだか
意味のわからないまま
店の奥へ連行された。