「ほらっ!!綾香乗って」


いつのまにか私は
鬼虎の専用リムジン前。


今日はめずらしく
車で倉庫までご出勤の様。

竜にエスコートされ
リムジンの中に入ると
苦いタバコの香りと
皆の香水の色々な臭いが
混ざりあって何とも奇妙な
香りだった。


でもその香りは私の
不安な気持ちを
抑えてくれる
安定剤の様に気持ちが
安らいでいた。