あの日以来、あたしたちはぎこちない。
あまり言葉も交わさず、違う友達との方が、ほなみといる時間よりも長くなった。
そんなある日、ほなみに、2人でよくいったカフェに呼び出された。
カフェに着くと、もうほなみは来ていた。
その表情は、どこか悲しげで、
だけど、あたしを見るその目は、幸せそうに見えた。
「今日は、どうしたの?」
あたしは、席に着くと唐突に聞いた。
ほなみは言いにくそうに、数秒間を開けてこう告げた。
「実はね、私、翔平と付き合うことになったの。 このことは、ゆなに言おうか言わまいか、すごく迷ったんだけど…」
ほなみから、言われた言葉はあたしを傷つけないようにオブラートに包まれてはいたが、どこか勝ったと言われているように感じて…