黙ってた依琳が口を開く。



「レイハ、カンガイーケド
アタマワルイネ。
依琳ハ、レズジャナイ。」



「当たり前じゃん。
依琳、男だもん。」



ついついあたしも口を
挟んでしまった。



「依琳の家庭は宗教上、
最初に生まれた子が
男だと汚らわしいとされてる。
だから女として
生きて行くする
決まりがあるの。」