亮佑は苛立ってる。



「それはなぁ、
俺も茉樹柚が
好きだからなんだよ!
お前のせいで
ずっと片思いで
ヤキモチ焼かされっぱなし
だったからだよ。
いわゆるヤキモチ焼きの
スペシャリストだ。
親友だからって
遠慮してたけど、
これから茉樹柚に関しては
絶対譲らねえ。
理由はどうであれ
茉樹柚を傷付けた奴に
幸せにする資格ないからな。」


どうやら今まで
せき止めて来た感情が
一気に溢れ出して
しまったみたいだった。