車はあの場所へ一直線に走っていく




だんだん近づいてきた




大きな大きな場所

私の好きな場所でもある

だって優くんと繋がってる気がするから




「花音さんそろそろ着きますよ
たぶん寒くなるので温かくしておいてくださいね」


「はい」




私はひそかに持ってきていた
優くんからの
クリスマスプレゼントを見つめる



また
輝いた姿で
大きな姿で
包み込んでくれるかな




ココへ来ると

何もかも

忘れることが出来て

落ち着く





「着きましたよ」


勢いよく扉を開ける

磯の香りがただよう




やっぱり
キラキラしてる

「きれいだな」



海___