かすかに香るシオンの香り

香りを嗅げただけで目頭が熱くなるよ・・・





ココにシオンが咲いたら
どれだけ綺麗だろう・・・




お父さんのために
摘んだシオン

「お父さん・・・」










『お前なんて娘だなんて思った事はない』

『酒はどうした?』

『口答えするな』

ぐちゃぐちゃになったリビング
割れた皿
こぼれる酒






涙が伝う



嫌な思い出も
いい思い出も

すべて
父との思い出




シオンと
ともに空へと舞った


父・・・





シオンを見るだけで
父の顔も浮かぶ