「また今度さ、柴田君や木下君や、時雨さんと大野さん達と一緒に、どっか遊びに行きたいよね……」
私の急な提案に、隣であるいていた沙織が少し驚いた様子で目を見開いたが、
「そうね。」
と笑顔で返してくれた。
それからすぐに、公園横の別れ道に着くと、沙織は私の家の方向とは逆の方向に、こちらに手を振りながら走っていった。
私たちはいつもこの分かれ道で別れている。友達と別れた後のこのむなしさは、なかなかなれるものじゃない。
私はしばらく小さくなっていく沙織に手を降り続けてから、
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