「引き受けてくれるのね!?ありがとう!」

「お前らさっきから都合が悪くなると俺の言葉無視してないか!?」

まさかの俺の返事ガン無視だった。


さっきの木下といい、こいつといい、俺の返事に全く聞く耳をを持たないじゃないか。

だったら聞いてくるなよ。
すると、俺の怒鳴り声を聞いた香川は、ニコニコしながら


「だって、柴田君がどう答えようと、

無理矢理、

強制的に、

有無を言わさず、

引き受けてもらうつもりだったから。」

「タチわりぃなおい!」
まさかの俺の意志無関係だった。
て、おかしいだろうそれは。香川ってここまで強引な奴だったのか?
女子からの人気が高いって聞いてたから、もっとおとしやかなイメージがあったんだが。


と、今までの様子を黙って見守っていた夜佐神が補足するように会話に入ってきた


「でも、どうしても柴田君にやってほしいんだよ。このクラスで一番頭がいいの、柴田君なんだから。」


「それに、こうでもしないと、柴田君やってくれなさそうだし。」


香川も、夜佐神のセリフにつなげるように語りかけてくる。

いや、こうでもしないとって、俺の意見が全く尊重されない状況で俺が快く引き受ける訳ないだろう。