ちなみに今はロングホームルームの時間らしいい。
せっかくの自由時間なんだから爆睡してやろうと思ってたのに、目の前であれだけ騒がれたら寝るどころじゃない。


なんか大声だしてたら目も覚めちまったな。

「で、何の話だよ。」

仕方なく頬杖をつきつつも話に参加してやる。

夜佐神は、「だからぁ」と改めるように呟き、



「修学旅行の行き先よ!」

「は?」


夜佐神の理解不能のセリフに眉をしかめる。

「修学旅行って、まだ入学して5日ぐらいしか経ってねぇぞ?」

そういうと、今度は木下が変わりに答えた。


「そういっても、修学旅行は10月なんだよ
。予約とかも早くとらなきゃいけないらしいから、取りあえず行き先だけ決めなきゃならないんだとよ。」


「はぁ〜ん。それで北海道だの沖縄だの騒いでたのか。」


別に俺はどこでもいいんだけど、この二人の意見は見事に食い違ったみたいだ。




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