夜佐神の台詞に、返す言葉がなかった…。


すると、夜佐神は唐突に俺の左手を握ってきた。
そして、優しそうな微笑みを俺に向け、


「今日から私も、柴田君の友達だからね?」

そのセリフに、俺は何とも言えない表情で返す。
俺の中で、戸惑い、困惑、そして恥ずかしさの三つの感情が入り交じっていた。


俺がここまで戸惑っているのは、今までにこんなこと言われたことなんてなかったからかもしれない。


「委員長ってのは大変だな。クラスメイトの孤立をなくすのも仕事の一貫なのかよ。」

取りあえず話を逸らそうと、夜佐神に嫌みっぽく言い放った。


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