「俺は変わってやる。」

「え……」

再び大野が顔を上げる。
俺は大野に、いや、自分自身に言うように、続けた。


「まだどうなろうか決めてねーし、見当もつかないけど、

このまま腐った学校生活を送るのはごめんだからな」


大野は少し驚いた様子で、だけど静かに聞いていた。


「俺は中学のとき、かなり荒れてた。理由はよくわかんねぇけど、周りからの態度に、我慢できなかったんだと思う。
周りから怯えられて、避けられて、柄の悪い奴ばっか寄ってくる。
くそみてぇな三年間だった」