ドンッ!
「コラァァア!!」
数分後、落下してきた荒山の件が知れ渡ったのか、怒鳴り声をあげながら体育教師が屋上に上がってきた。
その体育教師が目の当たりにしたのは、
すっかり怯えきってる木下。
血まみれで倒れてる二人の三年生。
そして、その内ひとりの三年生を馬乗りでたこ殴りにしている一年生。
「貴様らぁ、なにしてんだぁ!」
キレキャラなのか、頭に血管を浮かべながら怒鳴る体育教師に、俺は血で染まった右拳を見せて元気に答える。
「喧嘩です!」
が、体育教師が放った言葉はたった一言だった
「職員室に来い。」