俺と木下が振り返ると、手下二人はいかにも頭に血がのぼった様子で、


「よくも荒山さんをぉ!」

「ぶっ殺してやるよ一年坊ぉ!!」


荒山がやられたのがそこまで許せないのか、手下二人が怒鳴りながら俺に向かってきた。


「あーったく、やってらんねぇな…」


入学初日から、何だって俺はこんな面倒事に巻き込まれてんだろうな…


心の中でぶつぶつ文句を垂らしながらも、俺は右拳を握った。