チュンチュンチュン…
窓の外から、清々しいすずめの鳴き声が聞こえてくる。

ジリジリジリ!!

その鳴き声に反応するように、耳元にあった目覚まし時計がやかましい音を立てて鳴り響く
「………」
俺は黙ったままその目覚まし時計のボタンを押し、音をやませる。

「くぁぁ〜……」


大きなあくびをしてから、首の骨をポキっと鳴らしながら現時刻を確認する。もうこんな時間か…

また、くだらねぇ一日が始まんのか…

俺は、この世界が嫌いだ。
こんなくそみてぇな世界にあるのなんて、めんどくせぇことばっかりだ。だから俺は、今までそういうことから逃げ続けてきた。

自分の嫌なことはやんねぇし、全部人に押しつけてきた。
そしてそのめんどくさいことを好んでやろうとする奴は、俺はバカだと思ってきた。