俺がメラメラモードにはいってる最中、赤髪女はいきなり「ぷっ」と吹き出し、
「あはははは!あんたみたいな不良が正当防衛って、ぷぷっ。法律はちゃんと守るんだ。
不良っていうより優等生じゃん。ククッ」
耐えきれんとばかりに笑いをこらえる赤髪女。
そして再びゴミを見るような目つきを俺に向け、
「あんたみたいなのって殺すだの平気に口にするけどさ、
本気で殺す度胸もないくせに口先だけでものを言わない方がいいよ?そういうのクズの考えだから。」
…………ブチィッ!
とうとう額の血管がはち切れた。
ガシッ!
もはや反射的な行動で、俺は赤髪女の胸ぐらをつかみ寄せた。
女に手を出した恥とか
こんな目立つ場所で騒ぎを起こしてる恥ずかしさとか、
そんなものはどーでもいい。
今の俺は、こいつに対する怒りしかわいてこない。
赤髪女もいきなり胸ぐらをつかまれて息を詰まらせる。
周りの野次馬も息を呑んでいるのも伝わってくる。
俺は鋭い目つきで至近距離で赤髪女を睨みつけ、
「わかった。
じゃあ死んでも後悔すんなよ?」