晶生と付き合うようになって、キャバ嬢としての仕事もいきなり順調に回り出した。
いやらしく考えていた私が間違いで、昼の仕事の皆と話すように自然に振るまえばいいのだと気付いた。

辛いだけの生活が晶生のおかげで一転し、幸せを感じられるようになった矢先に、晶生逮捕の知らせが。
NO.1ホストの客が高校生だったことが発覚し、風営法違反で店が摘発された。
しかし、NO.1ホストが逮捕されれば店の存続も危うくなる。
店は晶生に容疑を被せたのだった。

私は警察で晶生に会い、保釈金の話をする。
「私に出させて」
それを聞いた晶生は激怒した。
「オレなんかのために、大切な金を使うな!そんなくだらないことのために、稼いでるんじゃないだろ?!
真侑には失望した。帰ってくれ。もう会いたくない。顔も見たくない」

執行猶予で釈放された晶生は、ホストクラブも辞めて、私の前から姿を消してしまった。