すぐに更衣室へ案内され、専属のスタイリストに派手で濃いヘアメイクをされる。
いつもとは全然違う自分に、驚きと恥ずかしさが込み上げる。みっともない…とすら思った。
そこにスタイリストが超ミニのドレスを出してくる。
「こ、これを着るんですか!?」
「うん、初日だから大人しめにしたけど。もっと派手なのがいい?」
「い、いえ…」

ホールに出ると、他の女の子は私よりももっと露出の激しい大胆なドレスで接客をしている。
指名嬢の肩を抱き、愉快そうに話している客たち。
もくもくとお酒を作り灰皿を換える私の顔は作り笑いで固まっていた。

深夜一時に営業が終わり、送りの車の中、私はあまりの疲労にグッタリしていた。
車中には疲れて眠る子、お客の愚痴を言い合ってる子・・・。
一人窓の外を見つめてる私の目には涙が浮かんでいた。