出会いは1年前


――…


事務所に面接で来ていた玲愛。


初めて玲を見た俺は



可愛い子だなあって


そんな感じだった。




その日は喉の調子が悪くて


でも気づかれないように
みんなには笑顔で接していた








すると一通り話を終えたらしき玲愛が

こっちに近づいてきて



「これ、よろしければどーぞ」



少し、
…いや、かなり無愛想な感じで



あるものをくれた




「えっ…
なんで…」




正直俺はかなり驚いてた



「喉、痛いみたいだから」






誰も気づかなかったのに…




固まってる俺に無理やりそれを握らせて

玲愛は足早に帰っていった