マキドを出ると雨が降っていた

「傘…ない」

「はい」

白木君が鞄から折り畳み傘を出して私に渡した

「えっ?白木君、濡れるやん」

「俺はいいからさ」

「あかんって」

自転車を押してる白木君の頭にあたるギリギリぐらいの高さに傘をさした

白木君、身長たかい…

腕、痛いな

「ごめんな」

白木君が私の持っていた傘を左手で持ってくれた

優しいな