「久しぶりだね」
私が言うと拓磨はただ頷くだけ
久しぶりすぎて何を話せば良いのか分からなかった
そんなとき、
「理緒、クリスマス会おうな」
クリスマス?
そういえば、あと二週間後だった
日にち感覚なんか分かんなくなったよ
毎日、いつ会えるのかな
ってそんなことばっか考えてたから
「クリスマス会えるの?」
「当たり前やん」
クリスマス…会えるんだ
「拓磨、大好き」
拓磨に抱き付いた
拓磨はぎゅって私を抱き締めてくれた
そして、たった一時間しか会えなかったけど、その一時間は私にとってすごく幸せな1日だった