キーンコーンカーンコーン

「起立 礼 着席 ありがとうございました」

気づけばもうお昼の時間
優里の購買につき合わされて
購買部まで全速力で走った。
するとすでに沢山の人が並んでいた。

「今日こそ絶対にメロンパンgetするぞ」

「優里、残念ながら前の人ので最後みたいだよ?」

「嘘…」

優里が落ち込んでいると目の前にはメロンパンを持った隼人
隼人が私に近づいてきて

「このメロンパンやるよ」

「隼人食べる為に買ったんじゃないの?」

このメロンパンは限定30コで
なかなか手に入らない。

「お前の作った弁当だと思ったから買ったけど違うかったからもう用なしになっただけだ」

「一生隼人には弁当なんか作らないからね!」

まぁこれで優里の機嫌が戻って何より。
隼人なんか、大嫌い

いつもは食堂で食べるけど今日は教室の気分だった。
ただ隼人や先輩に会いたくなかっただけかも知らない。

A組の教室に戻りいつものメンバーで
机を向き合わせて食べてると、
私達の所に、学年でもトップクラスの
学力 美貌を持った祥子が怖い顔で向かってきた。

「ちょっと、あんたと隼人って一体どういう関係なの?さっきも弁当がとか話してたけど」

私と隼人が一緒に住んでる事を知ってるのは優里と京子だけだ。

「…。」

「黙ってないで何とかいいなさいよ」

物凄い勢いで突っかかってきた。

「俺がどうしたって?」

その時何故か隼人がドアの所に立っていた。
隼人と一緒に住んでるなんてバレたら嫌
私達は必死に誤魔化そうとした。

「私と隼人は何の関係もないよ、ただ家が近所なだけだよ」

「そうよ、何の関係もないわよ」

私はこれに隼人が余計な事を言わない事だけを願った。