「…え?」
まさか本当に告白されるなんて思ってなかった。
人生初めての告白だ!
けど返事って今しないとダメなのかな?
「返事は今すぐじゃなくていいからさぁ、むしろ親しい友達からってのでもいいんだけどね。まぁ考えといてよ」
私は頭の中が真っ白になった。
念願の告白なのにどこか喜べなかった。
何でだろう…?
キーンコーンカーンコーン
「それじゃ次体育だから行くわ、じゃあね。あっ忘れてた、園子愛してるー!」
今、園子って呼んだ?
これって夢じゃないんだよね?
園子って呼び捨てで呼ぶの隼人ぐらいだよね?
愛してるって言うのも本当だよね?
明日になったら夢から覚めてそうで怖くなった。
ガラガラガラ
「園子ー!おはよう、1限の体育休んで単位しらないよ?」
「私朝見たよ、祐樹先輩と一緒に登校してるの」
「えっ何々?祐樹先輩と園子ってそんな間柄なの?」
私はさっきの屋上での出来事を思い出して
一人顔を真っ赤にさせながら必死に否定をした。
「そんな間柄じゃないよ、ただただラッシュ時で出れなくて手を引っ張ってくれただけだよ」
「へー、逆方向の先輩がわざわざねー(笑)」
優里と京子が聞き込んでくる。
私は隠しきれず1限目中に合った事を全て話した。
「祐樹先輩って結構肉食だね~あんな優しそうな顔しといて」
「本当そうだよねー、それで返事は?もちろんOKしたんだよね?」
私はその質問に喉を詰まらせた。
「えぇぇ!まだ返事してないの?」
「祐樹先輩いい人だから付き合ってみたら?それで嫌だったら別れればいいじゃん!」
京子の言う事はわかるけどそれじゃ祐樹先輩を試してるみたいで申し訳ない。
「とりあえず今日の放課後までには返事してあげなよ」
「…うん。」
今日の放課後までかぁ、
今は2限始まる前だからまだ時間はある。