テーブルには葉山さんが作ったラム肉のステーキに前菜にデザート。
まるで高級レストランのコース料理を食べてるかのようだった。

「うわぁー、葉山さん料理本当に上手ですね。お店できちゃいますよ」

「芸能人やめてレストラン経営しようかな?」

そう葉山さんは冗談まじりに話した。
葉山さんとは話は尽きず終始笑いが耐えなかった。

「それじゃ、演技の練習始めようか?」

そう言い私に台本を渡した。
私はその場でさらっとだが目を通した。

「はい!」

「それじゃ園子ちゃんが演じる晴美が私の家にくるシーンからね」

そう言い私はいったん部屋を後にした。
ピーンポーン
私はインターンホーンを鳴らした。
しかし中々出てこない。
私は不安になりドアを開け覗いた。

「やり直ーし!」

そう私に言い再びドア閉められたら。
私は何がダメだったのかわからなかった。

しかしよく考えるといくら最上階には葉山さんの
部屋のみだからって普通
生徒が先生の家に来るのにこんな堂々と来るだろうか?
だから葉山さんは私にもう一度やらせたんだ。

今度は人目を気にしながらもう一度インターンホーンを鳴らした。