葉山さんのマンションはシックなダークブラウン色の高層マンション。
エレベーターで一気に最上階まで上がる。
最上階からの眺めは最高だった。
夜の東京を一望でき真ん前には東京タワーが見えた。
「ここが僕の部屋だよ、入って入って」
そう言い私をリビングまで案内してくれた。
リビングはとても広く家具はブラックで統一されていた。
「とっても広いですね」
何だかこの部屋を一人で住むにはあまりにも広くどこか寂しかった。
「そうかな?とりあえず夜ご飯にでもしようか?」
そう言い、葉山さんはキッチンへ向かった。
キッチンはとても綺麗でまるで使ってないかのように水滴の一つもなかった。
「私が作りますよ」
「女の子に危ない包丁を持たせる訳にはいかないよ、ましてや君も芸能人なんだから」
そう言い私から包丁を取り上げ手際よく材料を切っていく。
芸能人だからって葉山さんだって。
「それじゃ後片付けは私にさせて下さいね、そうじゃなきゃ申し訳ないので」
「ま、ご飯食べたら演技の練習に手伝ってね」
そう笑顔で言い再び料理に取りかかった。