「わかればいいんだ」

蓮はまたメンバーの元へ戻っていった。

私はこんな注意されたり雑用されるために
この世界に入った訳じゃない。
初恋の相手を探す為入ったのに
なかなか見つける事ができない。

私の初恋の相手…。
私がまだ大阪にいるときによく駄菓子屋にその男の子もいた
私は右手に10円握りしめ駄菓子屋によく走った。
その当時流行っていた戦隊物のカードが欲しかったが
10円じゃもちろん買えない。
それで泣いていた私を見てその男の子は私に
カードをくれたのが私の恋の始まりだった。

前にテレビで見たのは私が中学生の頃。
私の初恋の男の子と中学生の頃に見た男の子とで
共通する点があったのだ。

その男の子にも口元に黒子があったんだ。
雰囲気もどことなく似ていた。
私はそれだけで初恋の子だと確信した。