ライブの次の日の学校は辛い。
けど優里に昨日のライブの事を伝えたくて
いつも通り学校へ向かった。

キーンコーンカーンコーン
本礼のチャイムだ。
しかし優里の姿は見当たらない。

「今日も優里来てないね、風邪かな?」

不安になり担任に聞いてみたが無断欠席のようだ。
いてもたってもいれずに私は放課後優里の家に向かった。

優里の家は大田区の閑静な住宅街にあり
どの家も立派な家ばかりだ。
家にいくとそこの表札が優里の物ではなくなっていた。
私はすぐに京子に電話した。

「優里の家がなくなってる」

「えっ?どうゆうこと?」

意味がわからない話だ。

「隣りの人とかに聞いてみた?」

そうだ、隣りの人に聞いてみよう。

「ごめんくださーい、隣りの田中さんっていつ引っ越されましたか?」

「知らない間にいなくなってたのよ」

とりあえず優里に電話、メール出来る限りの事をした。
しかし一向に行き先や情報が得られなかった。