「佐久間蓮だけど祐樹先輩とはどうなの?」

まだ二人に告白をチャラにされた事言ってなかったんだ。
何て言われるんだろう?

「それなんだけど…」

「えー!最悪じゃん!」

予想通りのリアクションだった。

「怖じ気づいてチャラにしたって事だねー、それで園子は先輩の事いいの?」

もともと先輩は恋愛対象ではなかった。
ただいい先輩ってイメージだったけど…
これから部活でも気まずいなぁ。

「うん!今は佐久間蓮に一直線(笑)」

「園子が落ち込んでなかったらいいんだぁ」

優里と京子は本当によくしてくれる。
私が悩んでいると気にかけてくれて
さりげなく相談にも乗ってくれる。
私の大切な親友だ。

「あっ!そうだ。久々に3人で放課後アイスでも食べない?」

「食べたい!園子も1日くらい部活いいでしょ?」

「うーん…」

今日は部活には行く気になれず初めてズル休みをした。

キーンコーンカーンコーン

「やっと長い学校終わったー!」

「早くアイス食べにいくよ」

3人で放課後出かけるのは本当に久々。
優里はバイト、京子は塾で中々時間が合わない
貴重な1日をアイスで終わらすのは勿体ない。

「この新しい味の美味しそう!」

「けどこっちのも美味しそうじゃない?」

「それじゃ皆で食べ合いっこしよ」

そんなたわいもない会話をしながら
アイスをほおばる優里と京子と私。