ピピピピッ ピピピピッ
毎朝6時に起きるのが毎朝の日課。

「そっかぁ、おじさんとおばさんいないんだった…」

いつもなら起きるとリビングにはおじさんとおばさんがいたのに
何かいないって変な感じがする。
朝食は簡単にトーストとスクランブルエッグにサラダ。
コーヒーはブラック。
甘いコーヒーはお腹がもたれる。

「へふぁ~、おはよう」

隼人が大きなあくびをしながら起きてきた。
いつもながら隼人の寝癖は凄かった。
二人は朝食を済ませお互い用意をし家を後にした。

「今日も暑いー!いつになったら涼しくなるんだ?」

今日の東京は変わらず35度を超えて猛暑日だ。

「あと1ヶ月もすれば涼しくなるよ」

9月になれば今よりマシになるだろう。
…9月、もう後1ヶ月か。

「園子ー!電車出ちまうぜ、早くしろよ」

今日はお弁当を作る時間がなく駅前のコンビニでおにぎりを選んでいた。

「ツナマヨもいいけどおかかもいいなぁ。あっけどこの新商品のおこわも美味しそう」

私はなかなか決められずにいると
隼人が適当におにぎり2コ取りレジに向かった。
むしろ自分で決められずにいたから助かった。

"発車します!ご注意下さい"

今日も凄い人だ。
夏の車内は汗の臭いが充満していた。
電車が急ブレーキし

ガタン

「きゃっ」

私が転けそうになるとすかさず隼人が
右手を私のお腹に回し助けてくれた。

「危ないからもっとこちに来いよ」