ピンポーン…


緩やかなメロディーが遊園地中に響いた。


「迷子のお知らせです。佐々木ゆず様お連れ様が入口前でお待ちです。至急入口までお越しください」


……


どうしてあたしの名前が?


だってみんなここにいるよね?

もしかして同性同名とか?


「あっちゃぁ…もしかして来ちゃったかな?」


優美ちゃんはバツが悪そうにした。


「来たって誰が?」


「えーっと…」


言えない人なのかな?


「優美ちゃん?」


「ゆずっごめん。とりあえず入口まで行ってみよう」


そう言う優美ちゃんにみんな付いて言った。