「ありがとうございました」


従業員さんの声でもう一週したことを初めてしった。


観覧車から見た景色は覚えてなくて、さっき言われたことが頭をかきめぐっていた。


「次何乗ろうか」


何事もなかったように接する悠斗。


だからあたしも何も無かったように接した。


「じゃぁ…次あれに乗ろう」


そう言って指を差した。


「ゆずぅ」


後ろから優美ちゃんたちが走ってきた。


「もう大丈夫なの?」


「うん。おかげさまで」


あたしはにこっと笑った。


「そういえばさっき…」


優美ちゃんは何かを言いかけたけどそれは途中で閉ざされた。