日曜日


今日はデートの日。


のはずだった。


朝目が覚めると鏡から自分の姿がとらえられ、その顔が悲惨なものになっていた。


プルルル…


朝から愉快に響く着信音が余計自分を惨めにさせた。


重い体を起こしてケータイを手にとった。


「もしもし…」


「あっゆず?」


「優美ちゃんどうしたの朝早くから」


時計を見るとまだ7時を回ったばかりだった。


「今日、暇になったでしょ?ぱぁっと遊びに行くよ」


「どこに?」


「内緒。とりあえず8時に駅前集合ね」


8時?


あと一時間もないじゃん。


布団から飛び降りると急いで準備をした。