「海……俺はどうしたらいいんだ?」



聞こえてくるはずのない


海の声に耳を澄ます。






『もう、海はいない』






そんな現実を目の前にし



俺は……。






「海……何で逝っちゃったんだよ!



何で……俺を置いていったんだよ!!」





正直


信じられなくて。




海の煙を眺めることしか



俺には出来なくて。






俺は情けない気持ちでいっぱいだった。