『いつまで見てんの?』
『え?』
『………ぇええっ!?いっ、いつから起きてたんだよ!!』
慌てて早口になるあたしに、
『ん〜…いつからだろ〜!さっき?』
と言って ニヘッ と微笑みかける
その人に、あたしはドキッとした。
『てかそこのお二人さん、お互い初対面なんだから、自己紹介しなよっ!』
梓の一声で、ハッと我に返る。
『あー俺は知ってるよ。めぐちゃんでしょ?瀬菜たちから聞いてたよ』
『あ、そ、そうなんだ。あたしはなにも…』
『そっか!俺の名前は宝条 隼斗(ホウジョウ ハヤト)!高1!よろしくな!』
宝条って…凄い苗字だな…
てか高1ってことは1個上なんだ!
しかもやばいイケメン…!
彼女いるのかな〜。
あたしは自己紹介をするのも忘れて
食い入るように隼斗をガン見していた。