【princess】
バンド結成翌日に青木が決めたバンド名。青木はさっそく中古でドラムを買った。最初は三人で練習に励んでいたが、一ヶ月もすると青木は次第に顔を出さなくなっていった。
「よう」
「あ、桜井君!・・・・・・・青木君今日もいないの?」
「ああ、声かけたんだけど最近そっけなくて・・・言いだしっぺなのにな。バンド」
「きっと何か理由があるんだよ。でも・・・一通り基本練習はしたし・・・何すれば・・・」
「とりあえず青木が決めた課題曲あっただろ。二人で練習しよう」
松村亜弥の『青色片思い』
ブリブリのアイドルソングを弾くのには抵抗があったけどボーカル・城崎の声質にこの曲が合うんだと青木が豪語していた。俺にはよくわかんないけど
青色片思い
あなたはみんなの王子様
わたしはただのゴミ
最初から叶わぬ恋
涙も青いわ
変な歌詞。でもなんかちょっと切ない。
初めて聴いた時はアップテンポで可愛い感じの曲だなって思ったけど、失恋ソングだったんだ。
「ねえ、どうだった?上手く歌えてたかな。まだ歌詞カード見ながらだけど・・・」
城崎が生き生きとした顔で聞いてきた
「え?あーうんよかったよかった」
「ほんと~?超上の空だったじゃん」
正直あまり聴いてなかった
「よかったって。ちょっと休憩しようか」
「じゃああたし自販機でジュース買ってくるね」
「ああ、俺がいくよ」
「いいよあたしが行くって」
「いや俺いくって」
そして城崎が一言
「じゃあ二人でいこっか」
バンド結成翌日に青木が決めたバンド名。青木はさっそく中古でドラムを買った。最初は三人で練習に励んでいたが、一ヶ月もすると青木は次第に顔を出さなくなっていった。
「よう」
「あ、桜井君!・・・・・・・青木君今日もいないの?」
「ああ、声かけたんだけど最近そっけなくて・・・言いだしっぺなのにな。バンド」
「きっと何か理由があるんだよ。でも・・・一通り基本練習はしたし・・・何すれば・・・」
「とりあえず青木が決めた課題曲あっただろ。二人で練習しよう」
松村亜弥の『青色片思い』
ブリブリのアイドルソングを弾くのには抵抗があったけどボーカル・城崎の声質にこの曲が合うんだと青木が豪語していた。俺にはよくわかんないけど
青色片思い
あなたはみんなの王子様
わたしはただのゴミ
最初から叶わぬ恋
涙も青いわ
変な歌詞。でもなんかちょっと切ない。
初めて聴いた時はアップテンポで可愛い感じの曲だなって思ったけど、失恋ソングだったんだ。
「ねえ、どうだった?上手く歌えてたかな。まだ歌詞カード見ながらだけど・・・」
城崎が生き生きとした顔で聞いてきた
「え?あーうんよかったよかった」
「ほんと~?超上の空だったじゃん」
正直あまり聴いてなかった
「よかったって。ちょっと休憩しようか」
「じゃああたし自販機でジュース買ってくるね」
「ああ、俺がいくよ」
「いいよあたしが行くって」
「いや俺いくって」
そして城崎が一言
「じゃあ二人でいこっか」