「お前のことかなり前からウザいって思ってたんだよねー」

青木は微笑みながら切れたギターの弦を指でいじっている

「・・・」

「だってなんでも俺のものとっちゃうんだもん」

「・・・は?」

「俺ちょっとしかやってないって言ってたけど、実は小6からギターに触れてきたんだよねー。親父がやっててさー音楽大好きっ子だったわけ」




「俺がずーーーっとやってきたものを最近からやり始めたような奴にあっさり越されちゃったこの気持ちお前にわかる?」

「そんなこと言われても・・・」

「その態度がまたうぜえんだよ。『だって俺できちゃうんだからしょうがないじゃん』みたいなさ~。姫華ちゃんだって取ったじゃん」

「と・・・え・・・?」

「俺、姫華ちゃんだ~~~~~~~いすき☆」

・・・?

「付き合ってた・・・とかじゃないんだろ?」

「付き合ってなきゃだめなの?何?俺が好きなんだからいいじゃん」

「・・・・・」

「元々姫華ちゃんをバンドに誘ったのだって俺だったんだよ?あのまま行けば俺が付き合うことになってたのに・・・てめぇマジ邪魔くせえんだよ」

「そんな・・・だって俺を誘ってくれたのだってお前だろ?」

「お前地味だしさー姫華ちゃんのような可愛い子が気に入るわけないって思っていれたんだよね。それだけ。実際お前なんかただの数合わせなんだよ」

「そんな・・・じゃあ友達・・・」




「はぁ?んなわけねーじゃん(笑) 勘違いすんなよクズ」