あのまま帰ってよかったのかな。もし青木に犯されてたのなら、城崎を助け出したほうがよかったのかな・・・
驚きと怒りでそれどころじゃなかった。
なんだろう・・・寂しい感覚





次の日の朝、俺は担任に呼び出された。

「桜井、正直に話せ。昨日隣のクラスの城崎さんに乱暴したか?」

俺は言葉を失った

「・・・・・・え?」

「昨日の放課後剣道場の前でお前とぶつかっただろ。あの後、中を見たら城崎さんが服を脱がされた状態で泣いていた。他に人の気配はなかった。」

「城崎はどう言ってるんですか?」

「何も答えずすぐ服を着て立ち去ってしまった」

「・・・・・・でも・・・」

なぜだか手が震える

「でもだからといって俺がやったって証拠はあるんですか?」

「目撃者がいる」

先生は俺を睨みつけた

「え・・・?」

「誰とは言わんが、お前が城崎を乱暴しているところを見たらしい」

「そんな・・・」

「第一俺も剣道場から急いで走ってきたお前に会ってるしな。間違いないだろう」

「信じてください先生!俺そんなことやってません」

「一応今日隣の担任が城崎の家に連絡をいれるからな。学校側もあまり大事にはしたくないしなるべく早く謝罪にいけよ」

「・・・・・・・・・」