青木は少ししてから金髪を掻きむしり謝った
「・・・ごめん」
「いいよ・・・辛かったよね・・・あたし、青木君の気持ちとか考えてなくて・・・何でも頼っちゃってたよね」
城崎は今にも泣きそうな顔だ
「いいよ・・・俺がわがままだったんだよ」
「そうだよな。お前のわがままだよな」
言ってしまった
「桜井・・・お前・・・」
「俺帰るわ」
俺は剣道場を後にした。少し気の毒に思えたが、あまりに自分勝手すぎる青木を慰めたくはなかった
「青木君・・・気にしないで、桜井君も悪気があったわけじゃないと思うの」
「・・・」
「青木君・・・」
「ねえ、姫華ちゃん」
「え?」
「あんな奴のどこがいいわけ?」
「え・・・」
「俺じゃダメなの?」
「どういうこと?」
「俺さあ、ギターは上手くないし桜井のように頭も良くないけど人気者じゃん?」
「そうだけど・・・」
「ねえ、俺と付き合ってよ」
「え・・・・・」
「俺のほうが姫華ちゃんずっと幸せにできると思うんだ」
「でも・・・」