せっかくの俺の見せ場が台無しじゃん。


ギターを弾いていた俺の手が止まる。










何分経っただろう






何考えてんだろう







「へー。俺がいない間にそういう関係になってたわけー」

城崎が驚き振り向く




青木だ




「青木君・・・あの・・・これはね・・・」

「やんなっちゃうなぁ。俺だけハブじゃ~ん」

「青木、今のはな・・・だいたいお前なんで今まで来なかったんだよ」

「えー何でー?俺のせいー?俺だってやることあったのよー」

「やることって何を・・・」

「ゲーセンとかーカラオケとかーボーリングとかー」

「は?」

俺はかなり呆れた

「お前と違って友達が多いからね~。付き合いとか色々あるのよー」

「・・・」

「青木君・・・なんか今日の青木君おかしいよ」

城崎が困った目で青木を見つめる

すると突然青木が道場の壁を蹴った

「うっせえよ!てめえらはイチャイチャイチャイチャしてても才能あるからいいよな!俺はギターも下手糞、ドラムも全然上手くならねえ!それだけどprincessをまとめなきゃいけない。いくらアホな俺でも耐え切れないわ、そんなの!」

いつも笑顔だった青木がこんなにキレたのを見たのは初めてだった。