「で、お二人さんはいつから付き合ってるの?」

オレの質問にマサが答える。

「えっと先月、かな」

「ふーん、じゃあ今ラブラブなんだ?」

まあな、と軽くマサが答える。

キミは無言のまま。


「じゃあ今日はこれでお開き」

そう言って仕切役が立ち上がる。

三時間程の宴はあっという間で、
少し遅いスタートだった誕生日会は
気付けば終電間際。
明日は月曜日。
みんな駅へと急ぐ。

店を出る時、サエに右腕を掴まれた。

「はやとくん
今度ちゃんと話そう?」

ろれつがまわっていない。

話すことなんかないよ、
と言おうとしたら

誰かに左腕を掴まれた。

「はやとく~ん
オレ明日の朝までに
会議のプレゼン仕上げないとなんねえから

陽 頼んだ。」

そういってマサは駅に向かって走っていった。

オレに有無も言わせず。

はい?