「あ、そうだ、
マサ、廣野雅也なんだけど、
陽と付き合ってるって言って
なっかった?」

え!?

今日一番の大きい声を出す。

「ないないないない。
ありえないでしょ、それは。
なんで陽ちゃんと廣野くん?」


「夏に会った時は、付き合って
1ヶ月ぐらいだって言ってたけど」

「うそ。社内でもそんな話全然
聞かないし。
二人が言ってたの?」

「うん。言ってた」

「陽ちゃんとこの間会ったときには
そんな話もしていなかったし、
廣野くんも何も言ってないよ。
会社でも噂になってないし…

あれ?廣野くんて学生時代から
付き合ってる彼女いなかったっけ?」

なんだか分からなくなってきたー

と姉は頭を抱える。

「まあでも付き合ってすぐに
別れた可能性もあるし、
うーん…

とりあえず連絡くるといいね」