「まあでも我が弟隼人くんが、
陽ちゃんを好きになるのも
分かるけどね。
かわいいし性格もいいし、
会社でも相当モテてたよ。」


でも…


と姉はテレビに目を向けて黙る。

「でも、なんだよ?」


「いや別に
何でもない。」


「何だよ 気持ち悪いな」





「隼人には高嶺の花ってこと」





「うるさいな、分かってるよ」


「あーやっぱり図星!」



オレは香陽の頭を軽く小突いて
部屋に戻った。