前に付き合おうって言われて、
断ったなそういえば、と思い出す。

付き纏われるのが嫌で、
偶然?必然で
キミの隣に来た。
キミの隣はもちろん
彼氏のマサ。

「あ、隼人くん お久しぶり」

今日、やっとキミと話せるよ。

「隼人が陽のこと覚えてないんだってー」

酔っ払ったマサが言う

それ以上言うな。

「私はちゃんと覚えてるよ?!」

真っ直ぐな瞳で言われて、
微動だに出来ないオレ。

情けない…

「隼人くん、半年前、仕事あがりに来てくれたもんね」

あ、

口を開きかけたら

「だって陽、歯磨きしてたじゃん」

マサ… お願いだから黙ってて。

今考えると、なんてオレ、
余裕なかったんだろう。

時間が進むにつれて
キミのことがどんどん気になっていく。

どうしたんだ、オレ?