オレの下にいる女。


必死で陽を思い出しながら、
アコを抱いた。


オレの下には陽がいる…


こうなるつもりはなかったのに、
アコがオレを離さなかったのと、疲労と、
そして陽を手に入れられずイライラしていた。

って言い訳に聞こえるかな。

アコともそろそろ潮時。
というより全員の女と手を切るつもりだ。


もう陽のことしか考えられない。


これで、終わり・・・


そう思うとやたらオレの動きが早くなって、
オレは陽の中で果てる。


「よ…ぅ…」


事がすむとオレはそそくさと帰る支度をする。


「ヨウって誰?」


すかさずアコが聞く。


思わず口走ってしまったキミの名前。



「隼人いつもと違った…」


さすがに誕生日のアコに、
‘もう会わない‘と言うのは
酷な気がして、

「誕生日おめでと」

じゃあねと後ろ向きで軽く手をあげて部屋を出る。

「今日は泊まっていってくれないの?」

というアコの声と一緒にドアを閉めた。





さよなら

今までのオレ。