サイレンが鳴りやみ救急車が到着して家内が搬入されました。

家内が搬入された直後に叔母さん夫婦と家内の父親と継母が来ました。

家内の母親は私との結婚直前に癌で亡くなりその後父親は結婚と離婚をした後、現在付き添ってくれている継母と暮らしているのです。




家内が処置室に入ってからは慌ただしくなりました。

私は両親が救急搬送された時の経験から先生が揃い検査などが終わるまで中へは入れてくれないのを知っていましたので、処置室へ顔をだし待合で居ることを伝え待っていました。

しかし私が少し待つように言ったのですが、心配している父親が中へ入ろうとしました。

でも処置室の中は戦場のように忙しくなってきていて、しなければならない検査や処置や院内連絡があり父親はすぐに外へ出されました。

心配なのは誰も同じですし、じっさいに次から次と会話や指示が飛び交い邪魔になりかえって悪影響を及ぼすのです。





5分ほどして看護師さんが出てきて今からCT画像を撮りに行くと説明があり、脳外科の先生から話があるので私だけ中に入るように指示されました。

父親がついて入ろうとしましたが看護師に止められました。

心配なのは十分わかりますが時間との勝負であり戦いなのです。

私は頼むから邪魔にならないようにだけはしてほしいと願いました。

ただ父親も納得してくれて、その後は無理に入ってこようとはしませんでした。