私が処置室に入ると看護師さんが居ました。


「桜坂千恵子の配偶者ですが千恵子の容体はどうでしょうか」

「今CT撮りに行っています。もうすぐ帰って来ると思いますが、先生が来るまで待合でお待ちください」


「わかりました」


私は処置室を出たところの椅子に腰かけ待ちました。

時間を見ると午後2時前です。

すでに事故発生後2時間が過ぎていました。


私は玄関を出ていつ呼ばれてもいいように処置室が見える位置に行き家内の叔母さんと家内の実家と娘に電話をしました。


実家は電話に出ませんでしたが今後どうなるのかまだ分からないので家で待機して待っていてくれる叔母さんから何度か連絡を家内の実家へしてもらえるということでした。


娘は仕事中でしたが今すぐ上司に話をして帰郷するというので大丈夫か問うとまたメールをすると言っていました。

それから5分くらい経ってメールが入り

「今から一度アパートへ帰って着替えをしてから帰るのでM駅に着くのが午後10時を過ぎると思う」

とあったので、帰りの新幹線からだいたい何時に到着するかメールを送ってくれるように伝えました。






そうこうしている間に30分が過ぎ2時半が過ぎていきます。