「どこへ転送になりますか」


「Z病院へ転送します」


「わかりました」


私は城戸警察官に

「ありがとうございました。Z病院へ転送になるそうです」


「そうですか。そしたら明日でもいいですしT信金の塀を少し擦っているのでその話だけはしておいてください」

「車はM署へ持っていっときますので車も明日でいいので処理してください」

「とにかく早く奥さんのところへ向かってください」


「ありがとうございました。T信金へは今話をしておきます」

私は塀にタイヤで擦った痕の黒くなっている場所があるのを確かめてT信金へ入りお詫びをして後日話に来ることを約束し名刺を渡すとただちにZ病院へ向かいました。





10分ほど車で走ったところで携帯電話に着信があります。


「もしもしこちらはS市救急隊ですが桜坂千恵子さんのご主人さんですか」


「そうです」