「自分だって子供じゃん」

後ろから聞こえた声に反応する。

「なっ・・・」

しかし言葉が続かなかった。

「ねっ?」

反論できない私にそう言ったのだろう。

圭吾の言葉はいちいち私をイラつかせる。

そしてその笑顔にも。

ここでちゃんとした事を言わないと子供だと認めた事になってしまう。

びしっと大人な事を、はねつけるような事を。


「・・・本当にウザい!!」

な、なんでこんな言葉しか出てこないんだろう。

圭吾は声を上げて笑っている。

完全に遊ばれている。